占い

鏡リュウジって もっとエキセントリックな人なのかと思っていた

鏡リュウジって もっとエキセントリックな人なのかと思っていた

タロットには興味があって、たいがいの本には目を通したし、個人レッスンも受けました。が、全く使いこなせていません。
この本は歴史など丁寧に解説したうえに、カードの解釈、占い例ものっています。
再びタロットを手にとりたくなりました。
占いに対するスタンスがバランスよく、さすが鏡リュウジさんだと感じました。

鏡リュウジでタロットとくればタロット占いの本のように思えるが、本書ではタロットとは何かについて真正面から考察し、占い方はおまけ程度。貴族のカード遊びがなぜ占いの道具になったのか、日本にはどのっように持ち込まれ広がったのか。そして現在のタロットはどのような位置にあるのかについて考察している。また芸術作品としての側面、図像学から見たタロットの意味などにも触れている。
タロットの起源がフランスのオカルトブームであるとあっさり明かしてしまっているが、それが却って氏の真摯さを現しているように思う。また、タロット占いの例でのタロットの意味にとらわれることなく、クライアントが感じたカードの印象からアドバイスする例からは、タロットを必要以上に神秘的なものとして扱わず、クライアントの深層心理を引き出すツールとして使っている様子が伺える。占い師というよりもカウンセラーのようであるが、もしかしたらそのあたりに氏の人気の秘密があるのかもしれない。

鏡リュウジって、もっとエキセントリックな人なのかと思っていた。インスピレーションを大切にしているようだが、タロットに対するスタンスが変にオカルトじみておらず、たいへん読みやすかったし、面白かった。