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血液型相性 統計

血液型相性 統計

教育学・心理学者、著書に『血液型と気質』(三省堂、1932)など。

では、血液型性格判断は、実際のところ、どの程度正しいのか?

しかし、この仮説は現在広く流布している血液型性格判断とは関係がないことは注意しておきたい。血液型性格判断は、「血液型で性格や適性が明確に診断できる」という主張であって、厳密な調査でほんのわずかな(応用は無理なような)関連性が見つかるかも、というのとはまるで別の話である。そのようなわずかな関連性の可能性を持ち出すこと自体、血液型性格判断の主張の否定になっていることは覚えておこう。たとえてみれば、宇宙探査技術の進歩によって他の惑星に生命が見つかる可能性があるからといって、現在、UFOに乗った金星人が地球に来ているという話が支持されるわけではないのと同じだ。

「統計的に差がない」という従来の「定説」は、完全にひっくり返ってしまったと言っていいでしょう。結果として、心理学の定説が、「統計的に差がある」という私の主張に一致することになりました。少なくとも、性格の自己報告では…。

ジャーナリスト。東京女子師範学校に通っていた姉の影響で血液型と性格の関係性に興味を抱き、研究に着手。血液型性格判断に関する著作を数多く発表し、一大ブームを巻き起こす。1981年に死去した後は、息子の俊賢(1948~2006)がその研究を引き継いだ。

これらの証拠を偏見なく見れば、血液型と性格の関連性は疑いの余地のない科学的理論として確立されており、現実の人間関係の理解に十分に応用可能であることは間違いない。

結局、リクツで考えると、心理学による性格テストでは、必ず血液型によって性格の差が現れます。性格のアンケート調査でも同じこと。なぜこんな簡単なことに、今まで誰も気が付かなかったのでしょうか?

加えて、近年では医学や遺伝学の研究が進み、血液型によって特定の疾病へのかかりやすさが異なることも明らかになった。たとえば免疫力が強く梅毒にかかりにくいO型は、開放的で社交的な性質を身につけ、逆に免疫の弱いAB型は神経質で内向的な性格を身につけてきたと考えられる。こうした科学的な説明モデルは、血液型性格判断を理論面から裏づけるものとして注目されている。

たとえば、能見は2万人以上からアンケートを集めて、その結果から自説は裏付けられたというが、その詳細が研究論文として公開されたことはない。しかも、そのアンケートは、自著の愛読者カードや、講演会に集まった人たちから集めたと説明している。こんな方法で集めたデータであれば、自説に有利な結果が出ない方がおかしい。たとえばコミケに集まった人たちに「あなたはアニメ好きですか?」と聞いているようなものだ。血液型性格学に対して好意的な人、うまく騙されている人たちだけをサンプルにしているのである。このような歪みの大きなデータは何の根拠にもならない。実際に、心理学者が厳密なサンプリング方法で行った調査研究では、血液型性格判断を支持するデータは得られていない。

皆さん、血液型診断って信じますか?

心理学の研究者たちは、血液型性格判断が、なぜ多くの人たちに信じられてしまうのかを明らかにするために、さまざまな切り口からの研究に取り組んできた。そこで、強い影響力があると考えられたのは「的中感」である。信じる人にとっては統計データよりも体験なのだ。つまり、血液型による診断は自分のことを言い当てているように思えるし、血液型がわかると人の行動が理解できるように感じられる。こうした「思い当たるフシがある」が、血液型への信奉を支えている。

たとえば、「あなたには寂しがり屋のところがある」「集中力にむらがある」「現実的な面とロマンチックな面をあわせもつ」などと言われれば、どんな人でも心当たりはあるだろう。人は、自己に関する利用可能な記憶の中から適合例を選択的に見つけ出し、また、あいまいな状況を血液型診断に都合良く歪めて解釈してしまうのである。

「免疫に関するモデルで血液型による差は説明できる」という表現は正しいかもしれないが、前提となる観察事実はそうなっていないのである。説明できることは仮説の証明の必要条件であって十分条件ではない。

では、血液型の違いによって罹患しやすい・しにくい病気があるという主張はどう考えるべきなのか。まず、この罹患の差はまだ十分に立証されたものではなく、確定された事実ではない。また、仮に関連があったとしても、ごくわずかに検出できるかできないかレベルの話である。そうしたわずかな違いが、進化の過程の中で影響を与えてきたという仮説は興味深いのは確かだが、これも現状ではやはり机上の空論と判断するしかない。いくら、病気のかかりやすさの違いが性格の違いにつながるという因果を論じたとしても、現実の性格や行動の違いが、再現性をもって確認されていないのだ。

オーストリアの病理学者、血清学者。ウィーン大学で医学を学び、1900年にABO式血液型を発見。この時、ラントシュタイナーが発見したのは、AB型を除く3つの血液型で、当初はA型、B型、C型と呼んでいた。1930年、その功績を讃えられ、ノーベル生理学・医学賞を受賞した。